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都道府県別の社会経済状況を測る合成指標

この指標について

中心部への人口偏在性は、「人口集中地区の人口比率」「住戸面積」「住宅保有割合」「高齢者がいる世帯の割合」の四つの統計指標を主成分分析によってまとめた指標。0から1までの値を取るように基準化している。値が大きいほど、都会に住む人が多い。

経済状況は、「失業率」「サービス業就業率」「若年無業者割合」「県民所得」「母子父子世帯割合」の五つの統計指標を主成分分析によってまとめた指標。0から1までの値を取るように基準化している。値が大きいほど、状況が悪い。

このデータを利用する際には、下記出典を明記してください。

片岡葵・井上勇太・西岡大輔・伊藤ゆり・近藤尚己(2023)「都道府県別の社会経済状況を測る合成指標の開発:健康寿命の都道府県間格差対策に向けて」『厚生の指標』70(6), pp. 9–18.

この指標について

都道府県間の健康格差は、社会経済的要因にどの程度由来するのか。私たちは、この問いに答えるために「都道府県別の社会経済状況を測る合成指標」を作成しました。

都道府県レベルの社会経済状況を表す統計はたくさんありますが、主成分分析という統計学手法を用いることで、二つの指標に集約することができました。一つは、中心部への人口偏在性。もう一つは、経済状況。

この二つの指標は、健康格差を測る都道府県別データと興味深い関係を示すことがわかりました。

との相関

健康寿命についての注釈

健康寿命とは、日常生活に制限がない健康状態で生活することが期待される平均期間。国民生活基礎調査の「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という質問に対して、「ない」という回答を「健康」とし、「ある」という回答を「不健康」として、サリバン法により算出。詳細は、佐藤俊彦「健康寿命の定義と算出方法」『厚生労働省 e-ヘルスネット』(2022年1月11日)を参照。

データの出典:橋本修二(2021)「健康寿命の算定・評価と延伸可能性の予測に関する研究 — 2019年の算定、2010–2019年の評価、2020–2040年の予測」『健康日本21(第二次)の総合的評価と次期健康づくり運動に向けた研究—令和3年度総括・分担研究報告書』, pp. 59—87.